新人猟師奮闘記①

8月に入社した新人猟師「ロン君」。
8月からは先輩猟師と共に行動し11月からの猟期本番を迎えました。

ロン君から1年目の実績と反省、来月、来年同月の目標と記録をインタビュー形式でブログに綴ってもらいます。

Q.11月の猟果を教えてください。

11月は19匹捕獲して13匹がイノシシでした。
11月序盤が連日捕獲でき捕獲頭数は伸びたが、中旬より急に寒くなりイノシシの気配が山からなくなった。
それまでは最近通った様な跡が獣道に残っていたが、あまり通っていないような獣道ばかりになり、なかなか新規罠を設置することが難しくなっていった。
下旬よりこれまでかけていた罠で捕獲でき、11月に仕掛けた罠での捕獲率はかなり下がっていた。

11月の捕獲動画


Q.11月の反省はありますか?

11月は上旬までは10月の捕獲の勢いそのままに捕獲できたいたが中旬になりピタリと捕獲が止まってしまった。
イノシシの捕獲は止まったがキツネやタヌキ、アナグマはぼちぼち捕獲されていた。
11月は寒さが強くなり、草木が枯れ、獣道がかなり分からなくなっていた。特に山の中では落葉も始まり通った獣道に葉っぱが落ち余計に獣道がわかりにくかった。
11月になりトレイルカメラ設置場所を増設し、実際にその場所にイノシシや他の動物たちがきているかを確認していた。事前にトレイルカメラを設置した場所に罠を仕掛けたわけではなく設置と同時並行でカメラを設置していた。罠をかけるよりも先にトレイルカメラを仕掛けることができていれば無駄な設置やスレを防ぐことができたのかもしれない。

Q.11月の捕獲で気付いたことはありますか?

11月は里山の餌場が少なくなり山の方へ移動している印象があった。
実際に捕獲された場所は山の林道付近や標高がやや高い場所での捕獲が多かった。
吉田の山にはどんぐりがたくさんあるがそこまでどんぐりを食べている印象はなかった。
11月になり林道の脇や斜面を掘り返しているのが目立っていた。掘り返していたのでイノシシがいることは確認できたがどこからきているのかが分からなかった。
その理由として、車道の脇や斜面を掘っていたので車道を渡ってきているせいか全く獣道がどこにあるか見当たらなかった。獣道を見つけた場合でも何本も獣道があり草木が枯れてしまっているため濃い獣道の判断が難しかった。それに加え車道からすぐヤブといったところが多かったため設置ができない場所も多々あった。

Q.11月の結果を踏まえ来年の11月はどのように捕獲しますか?

11月上旬までは10月設置ポイントで捕獲できそうな印象だった。
11月からみかんの木にきている所もあったためそこにトレイルカメラを設置してどこを通ってきてるかを確認、あらかじめ他の獣道を塞ぎ濃い道を作っておく。
箱罠付近のくくり罠は常時設置しておく。

Q.12月に向け

11月の反省同様トレイルカメラを使いながら新たな設置場所を見つけていく。
12月の餌場、よくイノシシがきている場所にはどんな特徴があるのかを見つける。
12月は草が少なくなっているため水場などへは行きやすくなっている。

Q.くくり罠師から見た箱罠は10月と11月で餌の寄り付き方は違いますか?

11月になると箱罠にかなり寄ってきていたなど10月と11月の箱罠の捕獲頭数を見比べれば寄り付かたの違いはわかります。