箱罠の作り方①
今日から箱罠の作り方を公開して行きたいと思います。
今回箱罠作りに挑戦したのは東京大学狩人の会代表の小林くん。もちろん東京大学生です。
ひょんなことから知り合い、九州に来たついでに2泊3日の箱罠作りを学びに来てくれました。
彼の協力のもと箱罠作りの全容を明らかにして行きたいと思います。

私の製作所では箱罠の製造、販売もしておりますが、基本は猟師です。
自分で作った罠で獲物をとるという喜びはまた格別です。
お時間ある方はぜひ自分で罠を作ってイノシシやシカを捕まえるというのも一つの手かもしれません。
その際はぜひお越しください。
詳細はこちら
https://www.inoshikajp.com/blank-2

まずは材料から。
私の箱罠はワイヤーメッシュと呼ばれる鉄筋でできた格子状のもので作ります。
なおワイヤーメッシュといっても様々なものがあり、写真左は15センチ目、右は10センチ目。太さは左が5ミリ、右が6ミリです。
なお、網目の密度や太さは様々です。用途や予算に合わせてご検討ください。
ワイヤーメッシュの価格などは以下をご参考ください。
https://www.kanamono.yamato8.biz/wmsh1/
私は左の太さ6ミリ、10センチ目の1m×2mのワイヤーメッシュを使用します。

左のワイヤーメッシュはホームセンターなどに格安で売っていますが、目が大きく大きくないイノシシやアナグマ、たぬきなどの捕獲はほぼ不可能とお考えください。
それでも価格重視とする場合は2枚のワイヤーメッシュを重ね合わせて使用すると網目が細かくなりいいかもしれません。
私もこれで製作したことがありますが特に問題なく使用できています。
ただ重ねあわせつと雑に見えて商品にはできないと思ったので販売はしておりません。

では製作して行きましょう。
まずは底面、奥面、側面を結束バンドで固定して行きます。
奥面はワイヤーメッシュを半分にして使います。もう半分は次に箱罠を作る際に使用しますので保管しておきましょう。
組み立てのポイントとして奥面から入り口まで繋がっている鉄筋を外側に来るようにしましょう。
全ての材料を無駄なく使用できます。写真では見にくいですが長い方が外です。
奥面は横向きの鉄筋が外側になるように。

結束バンンドで固定して行きます。だいたいですが50センチおきに。
どちらの面のワイヤーメッシュが前に来ているかは画像で確認してください。

隙間が空きすぎると後の溶接や曲げの作業に影響しますのでしっかり結束バンドで固定するといいと思います。

なお結束バンドはこれ。100均で170本。1個の製作で50本も使わないのでコスパ最強です。


これは奥面の噛み合わせです。側面の鉄筋が上に来るようにしましょう。
どちらが内側か外側かは画像で確認してください。

反対側もしっかりとめて行きましょう。
なおワイヤーメッシュの構造上、奥面のメッシュが左右ずれますが強度には影響いないので安心してください。

上面まで被せます。
どの鉄筋が左か右か、上か下かは画像を確認してください。


上面、底面が前に出るように作った方が良いです。
シャッター部を取り付けやすいのと、奥面の接続がしっかりして強度が増します。

はい。これまでの作業時間約10分。
次回のブログで溶接(仮付け)をして行きます。
何か質問等ある場合はお気軽にご相談ください。

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